ジェラルド・バトラー パブロ・シュレイバー オシェア・ジャクソン・Jr. カーティス・“50セント”・ジャクソン ザ・アウトロー 本能 LAのワイルド刑事達。 頭脳 クレバーでキレ者の強盗団。 10.20 sat 映画史に残る銃撃戦、カーアクション 体感せよ!全米No.1ヒット!

必読!オピニオンコメント
  • 小堺一機さん
  • 正義と思いの交錯が、実にねちっこい!だから、ハラハラしながら引き込まれていく。関根勤さん
  • イベント映像
  • とろサーモン ショートコント

INTRODUCTION

気骨にあふれるロサンゼルスの犯罪シーンを描いたクライムアクション。ロサンゼルス郡保安局の精鋭部隊とカリフォルニア州一の確率で仕事を成功させてきた犯罪組織、彼らがロサンゼルスのダウンタウンにある連邦準備銀行を襲うという不可能に近い計画を立てた時、彼ら全員の人生が交差し、もつれ合う。本作は、壮大な強盗計画を描いたサスペンススリラーと犯罪心理ドラマが見事に織り交ぜられた、緊張感あふれる仕上がりとなっている。

ロサンゼルス郡保安局の重犯罪特捜班を率いるニック・オブライエンを演じるジェラルド・バトラー(『300<スリーハンドレッド>』(06)、『エンド・オブ・ホワイトハウス』(13))と特殊部隊で訓練を受け、最近仮釈放された“アウトロー”のリーダー、レイ・メリーメンを演じるパブロ・シュレイバー(『13時間 ベンガジの秘密の兵士』(16・未))が、一触即発の状況を繰り返しながら、究極の対決に突き進んでいく姿を描いていく。また本作品は、脚本家でプロデューサーのクリスチャン・グーデガスト(『エンド・オブ・キングダム』(16))の監督デビュー作となる。

STORY

ロサンゼルス郡保安局の重犯罪特捜班を率いるニック・オブライエンを演じるジェラルド・バトラー(『300<スリーハンドレッド>』(06)、『エンド・オブ・ホワイトハウス』(13))と特殊部隊で訓練を受け、最近仮釈放された“アウトロー”のリーダー、レイ・メリーメンを演じるパブロ・シュレイバー(『13時間 ベンガジの秘密の兵士』(16・未))が、一触即発の状況を繰り返しながら、究極の対決に突き進んでいく姿を描いていく。また本作品は、脚本家でプロデューサーのクリスチャン・グーデガスト(『エンド・オブ・キングダム』(16))の監督デビュー作となる。

だが計画を成功させるには、型破りな捜査をするロサンゼルス郡保安局の重犯罪特捜班の裏をかかなくてはならない。特捜班はリーダー、ニック・オブライエン(バトラー)に率いられている。オブライエンは、大酒のみの刑事で道徳基準などまったく無視するような男。彼の選択と優先事項が家族の人生を崩壊させてしまう。だがオブライエンは、メリーメンの犯罪を止めるためなら手段を選ばない。そんなオブライエンの手下は、強者揃いのアウトロー刑事らがサポートしていた。

ある日、現金輸送車を乗っ取る計画が最悪の銃撃戦となる。警備員・警官数名が殺されたために、メリーメンたちはFBIの第一ターゲットにされる。そんな中メリーメンらは、究極の強盗計画に照準を合わせていた。米国通貨として不適当な3000万ドルがシュレッダーにかけられる前に、連邦準備銀行のロサンゼルス支店を襲い、強奪する計画だ。ニックらは、メリーメンたちを一連の未解決強盗事件と結びつけ、彼らの次の動きを待っていたFBIとの追いつ、追われつのゲームに否応なく引き込まれていき、対立はエスカレート。ロサンゼルスの町は巨大なチェス盤と化す。そして、ドラマは予想しない結末へと進展していく―。

CAST

ジェラルド・バトラー
ジェラルド・バトラー
(ニック・オブライエン)

バトラーは早くからニック・オブライエン役に興味を示し、長い開発プロセスを通してかかわっていった。
バトラーとグーデガスト監督は“ニック”を形作るため、何度も夕食をともにし、声高に話し合った。「このキャラクターは手に届くすべてのものを貪り食う粗暴な男なんだ」と監督は笑いながら語る。「彼は圧倒的な力だ。足を踏み入れたら最後、その環境を奪い取る。ニックは一流だ。愉快な男だが、ワルでもある。彼は重犯罪特捜班にいる。だから、毎日、最悪の中の最悪を相手にし、犯人を追い詰める。僕たちでこのキャラクターの端から端まで調べ上げたが、ジェラルドは本当に素晴らしかったよ」
ニックに対するバトラーの解釈はこうだ。「彼は常に一歩先を行かねばならない、ものすごく危険な世界に生きている」とバトラーは言う。「最初は、ゴロツキのように見えるだろう。でも物語が進むと、彼が自分にのしかかるプレッシャーに取り付かれていることがわかってくる。彼は仕事のために人生を台無しにした。そのせいで、心が傷つき血を流しているんだ」
「この映画には、僕が好きな『フレンチ・コネクション』(71)や『狼たちの午後』(75)のタッチや、『ヒート』(95)や『ザ・プロフェッショナル』(01)のようなテイストがある」とバトラーは言う。「でもこの映画だけで完全に一本立ちしている。複雑な強盗映画かもしれないが、心や感情が驚くほどたくさん織り込まれている。僕たちが作り上げたキャラクターの深みによって、忘れられない映画の一本になる可能性を秘めた作品だと思う」
近作は、ワーナー・ブラザース作品『ジオストーム』(17)。 待機作には、心理サスペンス『Keepers』、誘拐されたロシア大統領を救出するため、ネイビーシールズとチームを組む未試験の米潜水艦の艦長を演じる『ハンターキラー』などがある。また、2013年の大ヒット作『エンド・オブ・ホワイトハウス』と2016年の続編『エンド・オブ・キングダム』に続く第3弾『Angel Has Fallen』の公開も待たれる。共演は、モーガン・フリーマン、アーロン・エッカート、『Snow Ponies』への出演も決まっている。また、米アカデミー賞にノミネートされたドリームワークスのアニメシリーズ「ヒックとドラゴン」(10, 14・未)の第3弾で再びストイックの声を演じる予定である。
大ヒット作『300<スリーハンドレッド>』(07)で、勇敢な英雄レオニダス王を演じ、主演俳優としての地位を固めた。ほかにも、『トゥームレイダー2』(03)、『オペラ座の怪人』(04)、『P.S.アイラヴユー』(07)、『幸せの1ページ』(08)、『男と女の不都合な真実』(09)、『バウンティー・ハンター』(10)などの出演作が大ヒットしている。ほかに、ドラマ『Queen Victoria 至上の恋』(97)、『サラマンダー』(02)、『タイムライン』(03)、インディペンデント映画『Dearフランキー』(04)、『ジェラルド・バトラーin The Game of Their Lives』(04・未)、『ベオウルフ』(05・未)、『ロックンローラ』(08)、『GAMER ゲーマー』(09)、『マシンガン・プリーチャー』(11)、『英雄の証明』(11)、『マーヴェリックス/波に魅せられた男たち』(12)、『スマイル、アゲイン』(13)、『キング・オブ・エジプト』(16)、『ファミリー・マン ある父の決断』(16・未)といった作品に出演。そのほか初期の作品には、『Fast Food』(99)、『ワン・モア・キス』(99・未)、チェーホフの戯曲を映画化した『The Cherry Orchard』(99)、『戦争のジャーナリスト』(00・未)などがある。

パブロ・シュレイバー
パブロ・シュレイバー
(メリーメン)

堂々とした肉体の持ち主、パブロ・シュレイバーは、『クライシス・オブ・アメリカ』(04)や『13時間 ベンガジの秘密の兵士』(16・未)の演技でグーデガスト監督の目を引いた。

「メリーメンは6年務めた刑務所を出てきたばかりだ。そして自分の仲間を再び集め、大きな魚を狙い始める。まず、連邦準備銀行のロサンゼルス支店が一度も強盗に遭っていないことに注目する」とシュレイバーは演じるキャラクターについて語る。「彼は釈放された時のことを考えて準備してきた。彼は、軍事作戦のようにスリリングでエキサイティングなものを見つけられずにいる男なんだ」

メリーメンとアウトローは自分たちによくしてくれた軍隊経験を共有している。「同じ言葉をしゃべり、戦術やチームの動きで遅れをとることもない。僕らは何の問題もなく、効率的に動けるんだ」と、この領域にかなり精通しているシュレイバーは語る。

「マイケル・ベイ監督の『13時間 ベンガジの秘密の兵士』に出演したから、武器について少し知識がある。スタート地点としては上々だと思う。もうすでに経験があるからね。自然とチームリーダーの位置になじめて、役に入り込めたんだ」とシュレイバーは説明する。「僕たちは技術アドバイザーと一緒に作業したけれど、鍛えてくれたよ。射撃場でかなりの時間を過ごし、一緒に武器のことを学んだが、おかげで撮影に臨む準備ができたんだ」

その訓練は効を奏したようだ。「射撃場でのシーンがある。ジェラルドが現れて僕たちを威嚇する。僕らは全員ターゲットに向かって撃っている。彼も普通に撃ち始める」とシュレイバーは言う。「次に彼を怒らせようとして、僕が13秒くらいで4の弾倉を撃ち切るんだ。それはかなり難しい技で、4つの弾倉をすごいスピードで入れ替えるには、かなりのテクニックを習得する必要があった」

Netflixの「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」(13~)でサディスティックな看守ジョージ・“ポーンスタッシュ”・メンデスを演じてエミー賞にノミネートされた。近作には『13時間 ベンガジの秘密の兵士』(16・未)、インディペンデント映画『Thumper』(17)、『フライト・リミット』(17)、『スカイスクレイパー』(18)などがある。ほかに、『クライシス・オブ・アメリカ』(04)、『ロード・オブ・ドッグタウン』(05)、『最後の初恋』(08)、『それでも恋するバルセロナ』(08)、『Breaking Upwards』(09)、『Tell-Tale』(09)、サンダンスで観客賞を受賞した『ハッピーサンキューモアプリーズ ニューヨークの恋人たち』(10・未)、『Muhammad Ali’s Greatest Fight』(13)、『アイアン・ソルジャー』(14・未)などがある。待機作は、『ファースト・マン』がある。

オシェア・ジャクソン・Jr.
オシェア・ジャクソン・Jr.
(ドニー・ウィルソン)

バトラーは早くからニック・オブライエン役に興味を示し、長い開発プロセスを通してかかわっていった。

グーデガスト監督は、『ストレイト・アウタ・コンプトン』(15)を観るまで、半分純真で、半分物事を極めた達人のような犯罪者、ドニー役の俳優をなかなか見つけることができなかった。その映画を観た監督は「彼だ!」と叫んだ。「彼にはこのロサンゼルスの危うさと知性が同居している」

グーデガスト監督によると、ジャクソンは脚本に書かれていない部分を見事に捉え、ドニーに命を吹き込んだと言う。ベテラン俳優シュレイバーとバトラーを相手にしても、彼は一歩も引けを取らなかった。

「僕は新人だから、何とか信用してもらう必要がある。彼らは僕を仲間に迎えるために、僕を試している段階なんだ」とジャクソンは言う。「オブライエンはアウトローに何となく目を光らせているから、僕が新人だと気づいている。彼は僕の昼間の仕事を見つけ出し、僕を探ろうとする。僕とアウトローのつながりは弱いと考えているんだ。オブライエンはそこをかき回そうとするけど、僕のことを軽く見ていると思う」

ドニーはアウトローの面々に忠義心を披露し、計画の中の自分の役割をしっかりこなす。中国レストランで配達をしていることで、連邦準備銀行に入り込むことが可能になる。チームの中で唯一、連邦銀行の中に入れるため、彼が成功の鍵となる。

彼は23歳の時、『ストレイト・アウタ・コンプトン』(15)で演技デビューを飾った。この作品で、実の父親であるヒップホップグループ“N.W.A.”のアイス・キューブ役を演じているが、これまでに父親と一緒にツアーに出演してきたカリスマ・パフォーマーでもある。

2016年、全米黒人地位向上協会イメージ・アワードの映画部門最優秀助演男優賞、サンタバーバラ国際映画祭のバーチュオーソ賞を受賞。この演技ではほかにも、全米映画俳優組合(SAG)賞、ブラック・エンターテイメント・テレビジョン(BET)賞、MTVムービー・アワード、ティーン・チョイス・アワード、ブラック・リール・アワードなど多くの賞にノミネートされた。

カーティス・“50セント”・ジャクソン
カーティス・“50セント”・ジャクソン
(エンソン・ルヴォー)

メリーメンの右腕、エンソン・ルヴォーを演じ、カーティス・“50セント”・ジャクソンは静かで強烈な演技を披露している。エンソンは犯罪生活から離れて、自分のために人生を築き、家族をもち、維持してきた。エンソンとメリーメンは深い絆と長い歴史で結ばれている。一緒に高校のフットボールをし、海軍に参加し、一緒に配置され、一緒に軍隊を務め上げ、家に戻ってきた。ただ、二人とも市民生活の中では自分たちが慣れ親しんできたアドレナリン噴出のスリルを見出すことができない。

ジャクソンは6年前にこの脚本を読み、グーデガストにコンタクトを取った。「監督は完全な絵コンテを作成し、出したかった質感や色彩を見事にまとめていた。この映画に対する監督のビジョンは、考えつくされたものだった。僕は何としてもそれを達成してほしかったんだ」とジャクソンは言う。エンソンは口数が少ない。彼は特殊部隊の爆発物専門で、言葉よりも威嚇するような目つきのほうが得意。

ニューヨーク、クイーンズ出身。賞受賞歴をもつラッパー、起業家、俳優、プロデューサーである。同世代のなかで、最も才気あふれ、多くの曲を生み出しているアーティストとして知られている。衝撃的な記録を打ち立てたデビューアルバム「Get Rich or Die Tryin'」で、グラミー賞を受賞し、一躍その名が知れ渡った。同アルバムは世界中で3000万枚以上を売り上げ、数々の権威ある賞を受賞した。「Get Rich or Die Tryin'」が史上最速の売り上げを誇るアルバムのひとつとなったことに始まり、自身が出資したビタミンウォーターの販売で、ヒップホップ界で最大の取引をおこなうなど、さまざまな記録を作り続けている。現在は、スターツ放送で最高視聴率を獲得したシリーズ「POWER/パワー」(14~)に出演し、製作総指揮も務めている。

出演作に、ボクシングドラマ『サウスポー』(15)、『SPY/スパイ』(15・未)がある。また、『大脱出』(13)の続編『Escape Plan 2』(18)に、同じ役で出演した。

STAFF

脚本/監督/製作総指揮 クリスチャン・グーデガスト CHRISTIAN GUDEGAST
父はTVシリーズや映画『地球爆破作戦』(70)、『タイタニック』(97)への出演で知られるドイツ系アメリカ人俳優エリック・ブレーデン。UCLA映画・TV学部大学院在学中に、クラプトなどのロサンゼルスのギャングスタ・ラップ・アーティストのミュージックビデオを監督した。同大学院を首席で卒業し、同じ年に卒業制作映画『God’s Lonely Man』が名誉ある最優秀作品賞を受賞した。卒業の翌年、初めて手がけた脚本「Black Ocean」をオリヴァー・ストーンに売却し、正式に脚本家としてスタートを切った。携わった作品に、ドウェイン・ジョンソン主演の『ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン』(03)、ヴィン・ディーゼル主演の犯罪ドラマ『ブルドッグ』(03)、『スピード・レーサー』(08)、戦乱の古代ギリシャ時代を描く『インモータルズ ‐神々の戦い‐』(11)、世界興行収入2億500万ドルを記録したジェラルド・バトラー、モーガン・フリーマン出演のアクションドラマ『エンド・オブ・キングダム』(16)などがある。2009年、ブラジルのサンパウロで多発した誘拐を取り上げた賞受賞ドキュメンタリー『Sequestro』の脚本と製作を担当した。また、ムエタイとブラジリアン柔術の黒帯保持者であり、伝説の指導者ロブ・カーマン、リガン・マチャド、ヒクソン・グレイシーに師事している。
原作 ポール・シュアリング PAUL SCHEURING
イリノイ州オーロラで生まれた。カリフォルニア州デイヴィスで育ち、UCLA演劇・映画・TV学部に通った。
初めて製作を担当した映画は、クリスチャン・グーデガストとともに脚本も執筆した『ブルドッグ』(03/主演:ヴィン・ディーゼル)である。その後、2005年から09年まで、ヒットTVドラマ「プリズン・ブレイク」の脚本と製作総指揮を務めた。
06年、「プリズン・ブレイク」は、ピープルズ・チョイス・アワードの“お気に入りの新TVドラマ” に選ばれた。また、番組開始当初から、ゴールデングローブ賞、ティーン・チョイス・アワードをはじめ、数々の賞にノミネートされた。
その後、米アカデミー賞®受賞歴をもつエイドリアン・ブロディとフォレスト・ウィテカー出演の『エクスペリメント』(10)で監督/脚本を務めた。
17年3月、初めての小説「The Far Shore」が刊行された。現在は、第2作目の執筆に追われている。
製作 マーク・キャントン MARK CANTON
エンターテイメント業界で有数の実力者。映画会社の重役、プロデューサーとして、数百作品もの映画の公開に尽力してきた。数々の話題作を企画開発、プリプロダクション、製作、ポストプロダクションなどさまざまな段階において統括している。
製作 タッカー・トゥーリー TUCKER TOOLEY
トゥーリー・エンターテイメントのCEOであり、プロデューサーでもある。近作に、スノーボードをしている最中に猛吹雪のなかで遭難した、アイスホッケーの元オリンピック選手の実話に基づくサスペンス『マイナス21℃』(17)がある。待機作には、『ハンターキラー』(出演:ジェラルド・バトラー)、米アカデミー賞受賞俳優ゲイリー・オールドマン主演の超常サスペンス『Mary』、ニール・ストラウスのノンフィクション「Emergency: This Book Will Save Your Life」に基づくTV番組などがある。
製作 ジェラルド・バトラー GERARD BUTLER
キャストの項を参照
製作 アラン・シーゲル ALAN SIEGEL
近作に、アントワーン・フークア監督の『エンド・オブ・ホワイトハウス』(13)と、続編の『エンド・オブ・キングダム』(16)がある。待機作に、『ハンターキラー』、1900年にスコットランドで3人の灯台守が失踪した実話に着想を得たサスペンス『Keepers』(出演:バトラー、ピーター・ミューレン)、神の前で自分たちの力を証明するために、毒蛇をあつかう信者たちが住むアパラチア地方の未開の奥地を舞台にした『Them That Follow』がある。
音楽 クリフ・マルティネス CLIFF MARTINEZ
ニューヨーク州ブロンクスで生まれ、オハイオ州で育った。TVシリーズ「Pee-Wee’s Playhouse」(86~91)の1エピソード(87)で音楽を担当、同じ音源がスティーヴン・ソダーバーグ監督の手にわたり、1989年、同監督の初の劇場公開映画『セックスと嘘とビデオテープ』の音楽担当に抜擢された。ソダーバーグ監督との協力関係は長年続き、『KAFKA/迷宮の悪夢』(91)、『イギリスから来た男』(99)、『トラフィック』(00)、『ソラリス』(02)、『コンテイジョン』(11)など10作品の映画や高評を得たTVシリーズ「The Knick/ザ・ニック」(14~15)などで音楽を手がけている。
ほか作品は、『今夜はトーク・ハード』(90)、『イギリスから来た男』(99)、『ワンダーランド』(03)、『ホワイト・ライズ』(04)、『A L’origine』(09)、『ドライヴ』(11)『ランナウェイ 逃亡者』(12)、『キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け』(12)、スクリレックスとともに担当した『スプリング・ブレイカーズ』(12)、『オンリー・ゴッド』(14)、『The Foreigner』(17)、『ネオン・デーモン』(17)などがある。これまでに、『トラフィック』でグラミー賞に、『A L’origine』でセザール賞に、『ドライヴ』で放送映画批評家協会賞にそれぞれノミネートされた。

PRODUCTION NOTES

脚本家から初めての監督へ クリスチャン・グーデガストが万全の態勢で挑む

現代のクライムストーリー「ザ・アウトロー」の起源は2002年にさかのぼる。脚本家であり、本作で初めてメガホンを取ったクリスチャン・グーデガストは、いかにしてロサンゼルスが世界の銀行強盗の中心地になったのかを記したノンフィクション本「Where the Money Is」を読んでいた。その時、「ロサンゼルス・タイムズ」紙に掲載された一枚の写真を目にしたのだ。連邦準備銀行で撮影されたその写真には、紙幣を入れた巨大な容器が写っていた。その写真と本がアイデアの火種となり、グーデガストは、最終的に本作の脚本のベースとなったストーリーを書いたのである。

彼は特に、プロの銀行強盗と彼らを追う刑事との複雑な関係に引き付けられた。「彼らの世界の特異性に魅力を感じた」とグーデガストは言う。「そしてこの二つのグループはどうやって機能しているのか。彼らの仕事を理解し、行動の理由を理解することが、この映画のエネルギー源となった」

開発にも製作にも多くの困難があったが、製作のタッカー・トゥーリーとマーク・カントンは本作を熱烈に擁護してきた。二人はそれぞれ、2006年と2008年に本作に参加した。「クリスチャンとはもう20年来の知り合いだし、彼が初めて書いた映画の製作も担当した」とトゥーリーは言う。「何年もさまざまな形の作品を一緒に考えてきたが、どういうわけか、いつも最後の瞬間でまとまらなかった。それでも僕たちはやり続けてきたんだ」。カントンも意見を同じくする。「そのストーリーを信じるなら、諦めずに続けるべきだし、それをやり遂げるには全員の力を合わせる必要がある」

本作には、ほかのプロデューサーや監督たちが大きな興味を示した。だが、グーデガストは、これまで一度も監督したことがないにもかかわらず、自分の脚本を自分で監督すると主張した。トゥーリーとカントンは彼の決定を全面的に支援したのである。カントンは、グーデガストには経験がないが、彼なら完璧に自分の役割を果たせると考えた。「絵コンテからスクリーンテスト、俳優たちとのミーティングまで、とにかく彼がこの映画にかけた時間も準備も尋常ではなかった」とカントンは説明する。「“必要は発明の母”というが、準備にかける熱意がすごかった。この映画を頭の中で何千回も思い描いていたから、すべての絵コンテが彼の頭の中にあったんだ!」

群れのリーダー vs 群れのリーダー メリーメンとニック・オブライエン

どちらのグループにも群れのリーダーがいる。メリーメンがアウトローを率い、ニック・オブライエンが特捜班を率いる。二人は同等の力をもつ敵同士である。法を挟んで反対側にいながら、多くの点が似ている。そして互いを同じくらい尊敬している。彼らは同じ環境の出身である。二人は互いを知らないかもしれないが、互いを理解している。どちらも威圧的で、簡単に怖気づいたりしない。キャスティングにとって、この対をなす男たちの正しいバランスを見つけることが、重要だった。

メリーメンとオブライエンは互いに心理戦を仕掛けるが、どちらがネコでどちらがネズミなのか。しかも衝突は避けられない。だがどちらも臆病ではない。オブライエンと特捜班は、日本レストランでメリーメンたちと直面することになるが、そこでオブライエンは、高校のフットボールでライバルチームにいたメリーメンのことを思い出し、彼を嘲る。オブライエン流の言い方はこうだ。「俺はお前がどんな人間か知っている。おまえを絶対に捕まえてやる。首を洗って待っていろ!」 だが、メリーメンはオブライエンの挑発に、冷静に敬意をもって対応する。張り詰めた空気の中で、彼は「家族との夕食を楽しんでいるだけだ。この状況をエスカレートさせたくない」と言う。

「ザ・アウトロー」の映像と感覚

本作は、ロサンゼルスを舞台にしているが、この街のきらびやかで魅力的な部分は見ることができない。その代わりに、ロサンゼルスの南側に位置する、エルセグンド、トーランス、ガーデナ、ホーソーン、パロスベルデス、ロングビーチ、レイクウッドといった場所が登場する。それらの場所は独特で、ほかの映画ではめったに見ることのできない部分である。「そのエリアには、白人、黒人、ラテン系、太平洋諸島の人たちが肉体労働で生計を立て、パンクロッカーやスケーターやサーファーやストリートギャングも集まってくる」と、その地域の出身で、独特な雰囲気に愛情を抱くグーデガスト監督は言う。「着ている洋服や乗っている車にも、彼らの特徴が出ている」

ロサンゼルスでの撮影は財政的な理由と複雑な手続きのために断念し、本作はアトランタで撮影された。だがそれが、製作陣にとってかなりの難しさを作り出す原因となった。ディテールと正確性にこだわるグーデガスト監督は、脚本の中で、多くのロサンゼルスのロケーションについて触れている。彼の絵コンテには、バー、ストリート、建物、人々といったロサンゼルスのビジュアル例が多く含まれている。その比率は決して小さくない。

「撮影班がアトランタに着いた時、そういった要素をこの街で再現するための方法を探す必要があった」と監督は言う。「それは、壁の絵がどう見えるか、色はどうか、車の縁はどうか、そういったディテールにこだわることを意味した」

正しい銃撃戦

物語をとおしてさまざまな銃撃戦を描く映画では、兵器係の存在が重要なポジションを占める。俳優たちは、戦術的な武器の使い方や、無数の空砲を撃つ作業に取り掛かった。安全性が何より重要であり、すべてが合法的でなくてはならない。本作の製作陣は、武器の専門家であり、映画業界では珍しい女性の兵器係の一人であるジャネット・ラトレル(『世界侵略:ロサンゼルス決戦』(11)、『G.I.ジョー バック2リベンジ』(13))とともに作業した。

18歳の時から武器を収集し始めたラトレルは、俳優たちが使用したのと同じ武器で訓練し、ブートキャンプで彼らに訓練を施した。「安全第一です。怪我や事故があってはいけません。扱っているものは、元々人を傷つけたり殺したりする可能性があるものだからです」と彼女は言う。「全員が今何をしているのかを理解することが重要です。アウトローは30発を3回連射する軍隊の武器を使用しました。フィールドで練習する時は、広がる余裕もありますが、撮影では近くに200人くらいの人がいます。だからこそ、細心の注意を払うべきなのです」

製作総指揮と第2班の監督を兼ねるジェイミー・マーシャルは、武器を扱うテクニックと銃撃戦をリアルに見せることへの俳優たちの熱意に驚いた。「僕は多くのジョン・ウー映画で仕事をしてきました」と彼は言う。「いつも腑に落ちなかったのは、キャラクターの弾が切れたように見えないことです。本作の俳優陣がカメラの前で、リアルタイムに再装填するのを見て、すごいと思いました。その瞬間を映像に収めることができる。大変だけど、エキサイティングで、リアルに感じました」

52日間の撮影の中で、10日かけて撮影された最も強烈な銃撃戦のシーンは、アラメダ・コリドーでの極めて重要なシーンの間に起こる。撮影班は、4つの都市をブロックし、ハイウェイを600メートルにわたって封鎖し、250台の車を使用して、そのうち50台を破壊した。また、少なくとも、1万発の弾丸を取り外す作業もおこなわれた。このシーンの雰囲気を強化するために、グーデガスト監督は、音楽を使わないことにした。弾の発射音と壁や車や人への衝撃音が、このアクションシーンの音楽だったからである。

撮影のテリー・ステイシーは、急速に変化する天候に困り果てていたが、地獄のような銃撃戦の最中は、その心配をよそに、長く伸びたアラメダ・コリドーを見事に再現することができたのである。ロングレンズとワイドショットを使い、ステイシーは流れるような撮影法で個々のキャラクターにフォーカスを当て、そのアクションがロサンゼルスで起こっているかのような錯覚を維持することに成功した。

バトラーに難しさはあったが、そのシーンを大いに気に入ったようだ。「アラメダ・コリドーでは、銃撃戦が起こるまでに、俳優はキャラクターの感情に入り込んでいた」とバトラーは言う。「そしてそれは、最悪の場所で最悪の時間に起こる。全員が追い詰められる。そのシークエンスの間にあらゆるものが解き放たれ、アドレナリンがすさまじい勢いで噴き出してくるんだ」